金融業界以外でも使える資格

ファイナンシャルプランナーは「FP」とも略され、世間でも広く知れ渡るようになりました。その人気度は高く、TACをはじめ、数ある資格の専門校でも常にトップ3に入るくらいです。格差が拡がる日本社会においても、最も役に立つ資格と言っても過言ではありません。

ファイナンシャルプランナーとは、顧客のライフプランと合致した資産運用を提案できる人です。金融関係の仕事に就いている人の力になりますし、他人だけではなく、自分の資産運用にも役立ちます。

そのため、銀行や保険会社に勤めていなくても、自分のためだけにファイナンシャルプランナーを取得する人も増えています。

有名な資産運用には株取引や投資信託がありますし、年金、税金、保険のような1回あたりの取引額が小さくても、累積されると資産になる長期のプランニングも大切です。不動産や相続なども同様にファイナンシャルプランナーの知識の見せ所です。

資産運用は金額に差はあるものの、誰もが関係のあることばかりです。ファイナンシャルプランナーの資格を取得すれば、金融業界で働く際に有利となるだけでなく、日常生活にも役に立ちます。給与明細や源泉徴収票も違った見方ができます。

また、金融業界に実際に携わっているのではなく、これから関わろうとしている場合にも有効です。大学生が就職活動に備えて取得する事例も増えています。

FP3級の合格率は約63%

ファイナンシャルプランナーの正式名称は「ファイナンシャル・プランニング技能検定」といい、資格ホルダーは「FP技能士」と呼ばれたりもします。そのFP技能士を認定する団体は2種類に分けられています。

1つは金融財政事情研究会が付与する資格で、難易度によって1級、2級、3級という3段階が用意されています。もう1つは日本FP協会が認定する資格で、1級、2級、AFPとCFPがあります。

初めてファイナンシャルプランナーの資格を受ける人は、FP技能士3級からスタートする人が多いです。FP技能士3級だけを取得しても、仕事が舞い込んでくるわけではありませんが、3級を取得するだけでも生活に役に立つことは間違いありません。

それに2級、1級の資格を狙うにしても、受験資格があるので受けられない人もいます。最初は制限がない3級の取得を目指して、段階的にスキルアップしていくことが一般的です。

2010年1月実施の3級の学科試験は約92%と極めて高い合格率ですし、2種類ある実技試験の1つ「個人資産相談業務」も約77%と高いことがわかります。

もう1つの実技試験である「保険顧客資産相談業務」になると約48%に下がりますが、実技は「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」のどちらかを選べばいいので、「個人資産相談業務」のほうが合格しやすいです。

いずれにしても2つの実技の合格率の平均値は約63%となり、資格試験としては高めの合格率です。ちなみに2級では約33%にまで減ってしまい、1級では学科だけでも約11%となります。

また、3級は学科と実技を同じ日に受けることもできますし、別の日に受けることで両方の実技試験を受けることもできます。実技試験を2つともパスすれば、複数の合格証書を貰うことも可能です。

3級、2級、1級と試験の出題範囲は広がりますが、失業保険や住宅ローンなどの身近なお金に関する知識が増えていくことが楽しいと感じる人に向いています。

ファイナンシャルプランナーの試験

FP技能士は2004年4月に職業能力開発促進に基づき、厚生労働省認可の国家資格となった資格です。転職の前に失業保険の計算をしながら、受験する人も増えています。

比較的に合格しやすい3級でも、学科に合格した人は次に受けるときは学科試験が免除されます。実技についても同様で、受験者に優しい仕組みとなっています。免除制度は合格した試験を受けた日から、翌々年度に行われる試験までが対象です。

学科は二択と三択の全60問で、ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業継承の6分野から出題されます。

実技は実例形式のものが5問で、合格基準はいずれも60%以上となっています。よく出題される分野は、法改正、都市計画法の市街化区域・市街化調整区域について、不動産の建蔽率と容積率、建築基準法での道路にまつわることです。

勉強法は通信講座、インターネット講座、通学、独学のどれも種類が充実しているので、自分に合ったものはきっと見つかります。1冊で学科と実技の両方をカバーする参考書もあります。人気あるファイナンシャルプランナーでは、iPodやiPoneに対応したソフトまであるほどです。

合格者の勉強時間は、あらかじめ備えていた知識の量にもよりますが、短い人では1ヶ月程度です。きちんと3ヶ月も勉強するとほとんどの人が合格圏内となります。

また、試験は年3回も行われているので、チャンスには恵まれています。

ファイナンシャルプランナーは汎用性が極めて高く、3級に合格した後は、さらに難易度の高い2級やCFPを目指せますし、他の資格も視野に入れるのもおすすめです。

資産運用に特化するために証券アナリストを目指したり、タックスプランニングを極めるべく税理士を狙うといったように、充分なスキルアップができます。

ファイナンシャルプランナーをきっかけとして、今まで考えなかった道に進むということもでき、実際にFP技能士は他の資格も持っていることが多いです。

受けやすく、合格しやすく、誰もが役に立つ知識が身につくファイナンシャルプランナー、まずは3級から受験してみましょう。